よくある質問

「病気について」「診療方法は?」など、お問い合わせの多いご質問をQ&A方式でご案内します。

治療について

瘤切除術について教えてください。
  • 静脈のコブ状になっている部分に小さな穴を開け、特殊な器具でコブ状になっている血管を引き出して切り取る手術です。
  • 医療機関により、傷あとの大きさは異なりますので、十分説明を聞き、納得して治療に臨むことが必要と思います。
 
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自由診療のレーザー治療は安全ですか?
  • 現在、自由診療で受けられる下肢静脈瘤レーザー焼灼術の医療機器は、ダイオードレーザーの1470nm・2000nm、パルスヤグレーザーの1320nmがあります。
  • 日本ではまだ承認されておりませんが、アメリカではスタンダードに使用されている機器です。
医療機器の改良は日進月歩です。2011年には、日本人の体質に合わせて改良された1320nmパルスヤグレーザーが日本に入っており一部の専門クリニックで治療が行われています。
  • 980nmの保険で受けられる機器よりも、世界標準の治療と言えるでしょう。ただし、施設によっても治療効果や術後の合併症などは異なりますので、十分説明を聞き、納得して治療に臨むことが必要と思います。
 
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レーザー治療の利点を教えてください。
  • 従来の標準的外科手術(ストリッピング手術)に比べ、傷あとが小さい、痛みが少ない、治療時間が短い、日帰りが可能と体の負担が少ない(低侵襲)治療です。
  • ※使用するレーザー機器、医師の熟練度等で個人差があるようです。
  • 十分説明を聞いて納得してから治療に臨むことをお勧めします。
  • セカンドオピニオンも積極的に行うべきだと思います。
 
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硬化療法は、どんな治療ですか?
  • 硬化療法とは、静脈瘤が起こっている静脈血管内に硬化剤と呼ばれる薬剤を注入して血管を固める治療です。
  • 固まった血管は徐々に小さくなり、最後には組織に吸収されて消えてしまいます。クモの巣状静脈瘤や網の目状静脈瘤に適しています。
  • ただし、伏在静脈の逆流防止弁が壊れている伏在静脈瘤や側枝静脈瘤の場合は、手術が必要となります。
 
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硬化療法を受けました。注射をした辺りがしこりになっています。大丈夫ですか?
  • 硬化剤を注入した部分にしこりができることがあります。一般的に治療後2,3週間頃、しこりが最も目立ち、その後徐々に小さくなります。
  • 通常は、2,3ヶ月で縮小し、半年程度で完全に消えます。
 
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硬化療法を受けました。注射をした辺りが茶色くなってきました。大丈夫ですか?
  • 硬化療法を行った部位が、血管に沿って茶褐色になることがあります。2,3ヶ月で最も目立つことが多く、消えるまで1年以上かかることも珍しくありません。
  • しかし、あとが残ることはほとんどありません。
 
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血管を引き抜くと言われました。どんな治療ですか?

ストリッピング手術と言って、100年以上前から行われている標準的な外科手術です。伏在静脈瘤と呼ばれる太い血管に行われる標準的な治療方法です。

足首から足の付け根までの大伏在静脈をすべて引き抜く「全長ストリッピング手術」と膝から上の部分だけを引き抜く「選択的ストリッピング」の2種類があります。

はじめに、足首または、膝の横と足の付け根の2カ所を切開し、静脈瘤のある血管にワイヤーを通して糸で結びます。あとは一気に引き抜くという手術です。

多くは半身麻酔または全身麻酔で行われ、1~2週間の入院が必要です。最近では入院期間を短くする施設や、下肢静脈瘤専門クリニックでは日帰りで行う施設もあります。血管が引きはがされる時に、末梢血管がちぎれたり、周囲の皮下組織や神経も傷つくことになり、手術後に広範囲に皮下出血や炎症が起こる可能性が高いと言われています。また、神経障害の後遺症や傷跡が残るなど体に負担の大きな治療です。

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高位結紮(こういけっさつ)って何ですか?
  • 大伏在静脈瘤では、足の付け根の逆流防止弁が壊れて、そこから深部静脈(足の中心にある静脈で足の付け根から腹部の静脈に入り心臓に戻っていく)の血液が逆流していることが多いため、そけい部(足の付け根の内側)を切開し、大伏在静脈を少し引っ張り出して糸で縛り(結紮)、血液の流れを止めるものです。
  • 大伏在静脈は、深部静脈と通じている箇所が他にもたくさんあるので、そられの部分からの逆流を防ぐことが難しく、再発を引き起こす可能性が高いという報告がされています。
 
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レーザーストリッピング治療とは、なんですか?
  • 現在は、下肢静脈瘤血管内レーザー焼灼術(EVLA)と呼ばれる治療法です。
  • 従来のストリッピング手術のように血管を引き抜かないので、痛みや出血の少ない、体に負担の少ない治療法です(レーザー機器により治療成績・術後の合併症は異なると報告されています)。多くの施設では日帰り手術で行っています。
  • 血管内レーザー焼灼術は、血液の逆流が起こっている静脈に細いレーザーファイバーを挿入し、レーザーを照射して血管を収縮させて塞いでしまいます。大きな静脈瘤や進行した静脈瘤の治療にも適しています。
 
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レーザー治療に適している静脈瘤は、どんな種類ですか?
  • 大伏在静脈瘤や、小伏在静脈瘤など、血管の中にある逆流防止弁が壊れている静脈の治療に行われます。
 
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レーザー治療をした静脈はどうなるのですか?
  • レーザーの熱で焼いて閉じた血管は、その後徐々に線維化し、数ヵ月後には皮下組織に吸収されなくなってしまいます。
  • 下肢静脈瘤になる血管を取り除いても、静脈のネットワークは無数にあるので、血液の流れが止まってしまうことはありません。
 
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レーザー治療にも種類があるのですか?
  • 下肢静脈瘤のレーザー治療は、総称して「下肢静脈瘤血管内レーザー焼灼術(endovenous laser ablation:EVLA)」と呼ばれます。
  • 「下肢静脈瘤血管内レーザー焼灼術」は使用するレーザー機器により治療成績や術後の合併症の割合が異なるとの報告がされております。
 
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医療機関によってレーザーの種類が違うようですが、違いがわかりません。
  • 下肢静脈瘤血管内レーザー焼灼術(EVLA)」に使用されるレーザー機器は、レーザーの波長と発振方式の違いがあります。
  • 連続波のダイオードレーザー(半導体レーザー)は、レーザー波長810nm、980nm、1470nm、2000nmの4タイプ。断続波のパルスヤグレーザーは1320nmの1タイプです。
  • ダイオードレーザーは連続波のため、熱を出し続けています。したがって、血管内の温度が高温となるとことが報告されています。
  • 一方、パルスヤグレーザーは断続波のため、低温で治療が進むと報告されています。
  • また、波長の違いは、血液(ヘモグロビン)に吸収されるか水分に吸収されるかの違いがあります。
  • 980nmはヘモグロビンに吸収されるので、血管内にある血液がレーザーの先端に焼付いてしまうという報告があります。一方1000nm以上の波長は水分に吸収されやすく、血管壁の水分に反応してレーザーの熱で血管を収縮させ閉塞させます。
  • それぞれの機種で治療効果や術後の合併症の違いがありますので、十分説明を聞いて納得してから治療に臨むことをお勧めします。
  • セカンドオピニオンも積極的に行うべきだと思います。
 
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レーザー治療が健康保険で受けられると聞きました。
現在、下肢静脈瘤血管内レーザー焼灼術で保険が適用される機種は、ELVeS980nmレーザー1機種のみとなっております。
その他の機器に関しては、自費治療となっています。
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健康保険で受けられるレーザー治療は最新治療ですか?
    • 現在、健康保険で受けられる下肢静脈瘤血管内レーザー焼灼術の機器は、残念ながら最新ではありません。
    • 今から10年前の2002年にアメリカFDA(日本の厚生労働省に当たる機関)です。
    • 日本では、2010年に薬事承認され、昨年2011年より保険適用となりました。
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